現実世界における住所やウェブサイトのアドレスと同様、ブロックチェーン上のアドレスも特定の宛先またはユーザーを識別するためにテキストの文字列が使用されます。具体的にはブロックチェーン上の特定のウォレットの場所を示すテキストの文字列であり、デジタル資産の送受信に用いられます。
すべてのブロックチェーン上にはいずれかのウォレットアドレスやアカウントアドレスが存在し、大抵は長い文字列と数字の羅列から構成されています。こうしたアドレスの人間による解釈は困難ではあるものの、コンピューターネットワークにはたやすく理解できるものとなっています。
大抵のブロックチェーンは公共性が高いものであり、ウォレットが保有するデジタル資産額やその種類を確認することができるものの、一部の非公開ブロックチェーンやプライバシー重視型の暗号資産ではこれが不可となります。
ブロックチェーンネットワーク上における大抵の暗号資産アドレスでは、ブロックチェーン上で新規のウォレットアドレスを作成する際、個人を特定できる情報を必要としないほか、仮名を使用して作成可能となっています。ただし、匿名性が完全に保たれるわけではなく、一部のアドレスが個人や機関投資家に帰属していることが明らかとなっています。
例えば、Vitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏のイーサリアムアドレスは、公知のものとなっています。また、サトシ・ナカモトに帰属することが明らかとなっている、大量のBTCを保有するビットコインアドレスも存在しています。
パブリックブロックチェーンは誰もが追跡できるものであるほか、暗号資産ウォレットの管理を目的に使用できる数多くのソフトウェアやツールが備わっているため、デジタル資産の入出庫を簡単に追跡できます。
暗号資産に関するトランザクション情報を時系列で記録する分散型デジタル台帳。
企業が顧客の本人確認を行い、KYC AML法に遵守するための金融業界で標準的に実践される手続き
トランザクションID(TXID)とは、ブロックチェーン上の各トランザクションをラベル付けする一意の文字列を意味します。